ペレット(燃料)
ペレットとは?
ペレットストーブで使用するペレットは、正確には木質ペレットと呼ばれます。
間伐材や木屑・廃材等を再利用して製造される木質バイオマス燃料(リサイクル燃料)です。
これまで廃棄するのみだった資源の有効活用を目的とし、国を挙げてペレットの普及を推進しています。
最近では、自治体でペレットの購入(消費者)に対して補助金制度を設けているところも全国的に増えてきています。
ペレットの種類
ペレットは3種類あり、種類によってペレットストーブの使用感が大きく変わります。
ペレットのグレード
どのようなペレットを使用するかによってストーブの燃焼効率やメンテナンがスの手間は大幅に変わります。
ヨーロッパでは用途(ストーブ用かボイラー用)によってペレットのグレード分かれており、更にペレットストーブ用のでもグレードが細かく分かれています。
一方、日本では今のところ明確な基準がなく、品質にもばらつきがあります。
ある程度の硬さがあり、乾燥度が高く、バーク(皮)の混合率が低いものが理想的ですが、見た目では判断できません。
地域の販売店から情報を得たり、地域のペレットをいろいろ試して灰の少ないもの、煙の少ないものを使用することが重要です。
ペレットの購入と保管
ペレットは全国にあるペレットの販売店やWEB通販、メーカーから購入することができます。
品質は製造元の自主規格によるところが大きく、購入先により品質が異なりますので、内容や状態をよく確認しましょう。
購入後は湿気のない場所で保管してください。
ペレットの品質と不具合の関係
ペレットストーブの不具合の原因のうち、7割以上が燃料であるペレットに起因するといわれています。
含水率が高いペレットは燃焼効率が低く、不完全燃焼を起こしやすいため黒煙も発生しやすくなり、煙突に煤がたまりやすく頻繁なメンテナンスを要します。
圧縮率の低いペレットは崩れやすく、タンクに粉がたまりやすいためスクリューが詰まりやすくなり、逆火の危険も高まります。頻繁に不具合が発生する場合はペレットを変更して様子を見ましょう。
逆火
ペレットを送り込むスクリュー内で火が逆流し、タンク内のペレットに引火してしまうことを逆火といいます。
一般的なペレットストーブは、ペレットを貯めておくタンクが内蔵されていて、タンク内のペレットは電気制御でスクリューを動かし少しずつ燃焼皿へ送られていく仕組みになっています。
各メーカーでは逆火を防止するため温度の異常を感知するセンサーやタンクの出口をふさぐフラップの装備など、さまざまな対策を施しています。
メンテナンス不足が原因で誘発される可能性もあるため、適切なメンテナンスを心掛けましょう。