長野県長和町の住宅に大型薪ストーブスドンL(Sdon L)の火入れをしました。

大型鋳物・鋼板ストーブの「スドンL(Sdon L)」の設置完了、新品のストーブは本体鋳物・鋼板の水分除去や耐熱塗料の焼き付けを行うため初回から数回に分けた段階的な「慣らし焚きが必須となります。
いきなり高温で焚くと急激な熱膨張により本体の破損やクラック塗装のはがれの原因となります。
施主様に安心してご使用いただくための慣らし焚きの手順と事前にお伝えしておくべき説明をしました。
初回試運転・慣らし焚きの手順は初回本体表面温度を一度に上げず3回〜4回程度に分けて徐々に目標温度まで引き上げていくのが基本です。
焚き付け(100℃〜150℃)温度は塗料の初期硬化と本体の徐熱。
薪の量は焚き付け材(細めの薪)を少量のみ使用します。
目標温度は天板表面温度で100℃〜150℃程度。
100℃前後を30分〜1時間ほど維持しその後自然鎮火させて完全に冷まします(完全冷却により金属が馴染みます)。
次回中程度の焚き火(150℃〜200℃)耐熱塗料の焼付け開始(煙・臭いの発生ピーク)。
薪の量は中細の薪を追加し1回目より少し大きめの炎を作ります。
目標温度: 表面温度で180℃〜200℃程度。
この段階で耐熱塗料の焼付けが始まり、白い煙や強い塗料臭が発生します。
冷却: 1時間ほど維持した後再び自然鎮火させて完全に冷まします。

以後は通常運転温度(200℃〜250℃)塗料の完全焼き付けと定着。
薪の量は太薪を1〜2本投入し通常の巡航運転温度を目指します。
目標温度は200℃〜250℃(スドンLの適正巡航温度帯)。
2時間以上維持し塗料の焼付けを完了させます。
煙と臭いが収まれば慣らし焚きは完了です。
施主様への説明として慣らし焚き時に施主様が驚かれやすいポイントをあらかじめ丁寧にお伝えしておくことで大きな安心感に繋がります。
煙と匂いに関する事前お知らせ最初の2〜3回の焚き上げ時ストーブ本体表面から薄い煙と化学薬品のような臭いが発生します。これは耐熱塗料が熱で固まる(焼き付く)正常な工程です。
故障や火災ではありませんのでご安心ください。
試運転時は窓を開けてしっかり換気を行っていただきます。
火災報知器が近くにある場合は誤作動に注意します。
温めては完全に冷ますというサイクルを繰り返すことで鋳物や鋼板の歪みを防ぎ金属組織が熱になじみます。
連続して焚き続けず1回ごとに一度冷ますことの重要性を伝えます。
初期操作のレクチャー(空気調整・ドア開閉)ドアの開閉や塗料が完全に乾ききる前(1〜2回目の焚き上げ時)はドアのガスケットパッキンが本体の塗料に張り付くことがあります。
冷めるまでの間ドアをほんの少し(数ミリ)浮かせた状態にしておくか固着に注意して開閉するよう伝えます。
スドンLの空気調整レバーの動かし方は炎の揺らぎ(クリーンバーン状態)の観察ポイントを実践しながら説明。
慣らし焚きだからといって未乾燥の薪を使うとタールやクレオソートが付着し煙突を汚します。
必ず水分量が20%以下に乾燥した薪を使っていただくよう念押しします。
スドンLの天板にバイメタル温度計をセットし「150℃〜250℃の適温ゾーン」を視覚的に確認できるよう設置・解説。
適切な慣らし焚きを行うことでスドンLの耐久性と美しい表面塗装が長期間保たれます。
新品のストーブは、金属の慣らしと耐熱塗料の焼付けのため、最初の3〜4回は徐々に温度を上げる慣らし焚きが必要です。
煙と臭いについて
最初の2〜3回は本体塗装が焼けることで白い煙や薬品のような臭いが発生します。
故障ではありませんのでご安心ください。
施工時は部屋の窓を2箇所以上開けてしっかりと換気を行ってください。
慣らし焚きのステップ(1回ごとに必ず完全冷却させてください)
1回目(ぬるま湯程度・100〜150℃)
細い焚き付け薪を少量燃やし天板温度を100〜150℃で約30分〜1時間保ちます。
その後、自然に消火させ、本体が完全に冷めるまで待ちます。
2回目(中温・150〜200℃)
中細の薪を足し、天板温度180〜200℃を目指します(煙や臭いのピークです)。
約1時間維持した後再び自然消火させて完全に冷まします。
3回目〜4回目(通常巡航温度・200〜250℃)
太薪を入れて通常運転温度(200〜250℃)まで上げ2時間ほど燃焼させます。
煙と臭いが収まれば慣らし焚きは完了です!
塗料が乾ききる前の初回〜2回目の燃焼時ドアのパッキン(ガスケット)が本体に張り付くことがあります。
冷ます間はドアのハンドルを固く締めすぎず少し浮かせ気味にしておくと安心です。
着火手順(上から着火方式)煙が少なく失敗しにくい「トップダウン(上から着火)方式」をおすすです。
上:着火剤 + 細い付け木(割箸サイズ)
中:割りの薪(指2〜3本分)
下:太い薪(ベース)
焚き付け手順
空気調整レバーを開ける
吸気レバー(空気調整弁)を全開にします。
薪を組む(下から太い順)
炉内に太薪を2〜3本敷きその上に中薪一番上に細い付け木を格子状に組みます。
一番上に着火剤を置きます。
着火する
着火剤に火をつけドアを少し(1〜2cm)開けた状態で上昇気流を促します。
煙突への引き(ドラフト)が安定し付け木全体に火が回ったらドアをしっかり閉めます。
温度を上げる
中薪・太薪にしっかり火が燃え移りストーブの天板温度が200℃近くになるまで待ちます。
空気調整(巡航運転へ)
温度が200℃〜250℃に達したら吸気レバーを徐々に絞り炎がゆったりと揺らめく「クリーンバーン燃焼」に調整します。
安全にお使いいただくための注意点
乾いた薪を使用する
必ず含水率20%以下に乾燥した薪をご使用ください。
未乾燥の薪は煙やタールの原因となり煙突火災のリスクが高まります。
適正温度の維持(200℃〜250℃)
150℃以下の低温燃焼が続くと煙突内にススが溜まりやすくなります。
逆に300℃以上の過熱(オーバーヒート)は本体を傷めます。
灰の取り扱い
一見消えているように見える灰も内部に熾火(火種)が残っていることがあります。
灰捨てる際は必ず金属製の灰バケツに入れ可燃物から離して下さい。
安全に配慮しながら素敵な薪ストーブライフをお楽しみください!

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