室内45°曲りシングル煙突の危険

◆室内で45°曲がりシングル煙突を使用した危険な配管
薪ストーブシーズン終了を待たずに室内に煙が漏れるので点検を依頼され、煙突掃除と薪ストーブのメンテナンスをしました。
現場は、室内がシングル煙突45°曲がりを使用したオフセット配管されていました。
この様な状態ですと、煙道内火災の危険が有ります。
煙道内に付着した煤やタール・クレオソートなどに火が付くことを煙道内火災といいます。
煙道内が非常に高温(1,000℃)になり、煤がなくなるまで燃え続け、家屋にダメージを与える危険性があります。
また、煙道火災が起こった煙突は内部が破損することがあり、その場合は煙突を交換する必要があります。
原因として
①シングル45°曲がり煙突の使用で排煙にブレーキが掛ってしまう。
②薪の乾燥が不充分
③早めに空気を絞って炉内で不完全燃焼が常態化している。
④これらが、総合して煤やタール・クレオソートなどが溜まってしまっている。
改善するには
①室内でも、断熱二重煙突にして、排煙を冷やさない。
②曲がり煙突を使用する際は、30°曲がりにする。
③正しい薪ストーブの炊き方を習熟する。
④薪は、少なくも1年以上乾燥させた物を使用する。

オフセット部分を取り外した際に薪ストーブ口元に落ちてきた煤

口元から溢れて炉台にまでこぼれ落ちた煤

口元から回収した多量の煤

45°曲がり煙突の上部にもびっしりと煤が付いています。
上の太く見える煙突部は、二重管では無く、遮熱用板です。
天井付近までシングル煙突で施工してあります。

多量の煤が付いた45°曲がり煙突内部

薪ストーブ本体内部も沢山の煤が溜まっている。

45°曲がり煙突とオフセット部分を野外で清掃

オフセット部分からも多くの煤を回収

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