長野県上田市の別荘から暖炉のメンテナンスを依頼されました。

ドアガラスのガスケットロープ、周囲の耐火セメントが破損して気密が保てない状況です。
小窓8枚のガスケットロープ取付と崩れ落ちた耐火セメントを修復しました。
小窓が8枚ある構造の暖炉のガラス周囲のガスケットロープの全交換および耐火セメントの再充填は気密性と二次燃焼の効率を回復させるために重要な作業です。
特に複数枚のガラス窓を持つ機種は一本ずつのロープの密着度やガラス押さえ金具の均等なトルク管理が求められます。
旧ロープと劣化したセメントの完全除去し溝や接合部に残った古い接着剤や固化した耐火セメント、カチカチになったガスケットの残りカスをワイヤーブラシやスクレーパーで完全に削ぎ落とし下地を露出させておくことが新しい耐火セメントとガスケットの密着性を高める第一歩です。
小窓が多数あるドアはガラスにかかる熱膨張のストレッチが分散される反面1枚でも隙間があるとそこから二次空気が過剰に流れ込んでオーバーヒートや効率低下の原因になります。
ガスケットロープを浮きやねじれがないように押し込みガラスを仮止めした段階で対角線上に均等に圧力がかかるようボルトを締め込みます。

崩れ落ちていた部分に耐火セメントを再充填した後はしっかりと乾燥させることが不可欠です。
十分に乾燥させないまま一気に高火力で焚いてしまうとセメント内の水分が急激に沸騰してひび割れや再脱落を起こすため施工後の自然乾燥とその後の微小な焚き付けによる段階的な硬化が大切になります。
