軽井沢町の別荘から薪ストーブの雨水侵入の修繕を依頼されました。②

屋根上の雨漏り点検と補修は今後のストーブ寿命と建物の安
を左右する最も重要な工程です。
軽井沢の別荘特有の環境(冬場の凍結融解、落葉、寒冷地特有の結露・凍害など)を踏まえた屋根上の浸水個所特定。
●雨水侵入箇所の特定手順
目視で漏水ルートを特定します。
フラッシングまわり、屋根材とフラッシングの取り合い部分に隙間やコーキングの切れ・劣化がないか。
寒冷地の凍結融解によりフラッシング自体が歪んで隙間が生じているケースもあります。
ストームカラーの緩み・劣化、煙突とストームカラーの接合部のコーキングが途切れていないか。
ストームカラー固定ネジの緩みにより下部にずり落ちて雨水が入っていないか。
トップ周りの防鳥網や笠部分の変形、防雨構造の破損がないか。
横打ちの雨や強い吹き付けでトップから逆流した痕跡がないか。
結露ドレン・二重煙突の接合部、煙突継ぎ手の耐熱コーキング劣化や結合部のバンド緩みから水が浸入していないか。
●場所別の具体的な修繕方法は寒冷地である軽井沢では一般的な施工以上に耐候性・耐寒性・耐熱性を重視した部材選定が必要です。
侵入疑い箇所の主な原因による補修・修繕はストームカラー部コーキングの剥がれ、位置ずれは定着位置を修正し変成シリコーンまたは高耐熱シリコーンシーラントで全周を完全打ち直し。

フラッシング周り、シール材劣化、固定ビスの緩みは既存の劣化したコーキングを完全撤去後、脱脂してプライマー塗布。
屋外用変成シリコーンを打ち直し。
ビス穴からの漏水は防水パッキン付きビスに交換。
煙突トップ、風圧による歪み、施工不良、トップの防水フィンやカバーの歪みを補正。
横雨の浸入が著しい構造の場合は、防雨性の高いトップフードへの交換を提案。
屋根貫通部の野地フラッシングの破損、鉛・アルミ製エプロンの亀裂や屈曲部の切れを補修テープ(ブチル系防水テープ)または補修用シリコーンで目地処理。
●軽井沢(寒冷地・別荘)特有の注意点は落葉と凍結対策
フラッシング上部に松葉や落ち葉が溜まると雨水が堰き止められて差し水現象を起こします。
周辺の清掃と水流れを阻害しない仕舞いを確認してください。
溜まった水が冬場に凍結すると氷の膨張で鋼板やシーリングを押し広げてしまいます。
水はけの勾配確保が必須です。
使用するシーリング材、煙突直付け部には耐熱用シリコーンを使用して屋根材・フラッシング接合部には紫外線や寒冷に強い屋外用変成シリコーンを使い分普通のシリコーンは塗装が乗らず経年で硬化・剥離しやすい。
