バイオマスボイラーとは


③日本のエネルギー事情とバイオマス

ドイツのプロフェッサーも驚く森林大国としての潜在的可能性

ドイツで行われたエネルギー環境機器関連の展示会を訪れたとき、とあるオーストリア
メーカーのブースでペレットストーブ担当者と会話をしました。

「それで日本ではどういう風にストーブの熱を利用しているの?」と聞かれました。
「リビングに、壁際に設置するパターンが殆ど、リビングを暖めるのがメイン」
「それで?」
「それで終わりです」と答えると、えっ?と驚いた顔。

オーストリアやドイツでは、例えばペレットストーブを設置すると、配管やダクトをつなげ、温水、或は送風で他の部屋を暖房します。
つまり熱源の2次利用が当たり前になっています。
その担当者から言わせると、同じ燃料量なのに、ただリビングを暖めて終わりだなんて、なんと贅沢!なんともったいない!という心境だったのです。

そのオーストリア、ドイツでは、木質バイオマス燃料が総エネルギー供給量の30%近くを占めるようになっています。
これは主にロシアからの石油やガスの供給に頼るヨーロッパ諸国が、ロシアとの関係、或はロシアと他地域との紛争などにより不安定になる燃料供給事情を憂慮、自力で燃料の創出を模索した結果です。

日本のエネルギー事情は、ほぼ40%が石油で、残りは天然ガスや原子力など。2010年のエネルギー自給率、つまり水力、地熱、太陽光、バイオマスといった国内で捻出する燃料の割合は僅か4.5%にすぎません。

日本に来日したあるドイツの環境学のプロフェッサーが、日本の森林の多さにびっくりしました。そして、それが殆ど有効利用されていないことにもう一度びっくりしました。
すぐそこに宝があるのに!
日本の森林は2500万ha。
国土に占める森林面積は65%で先進国有数です。
バイオマス大国と言われるオーストリア(47%)、ドイツ(32%)を遥かに凌ぎます。
森林保全、里山の復活、林業の再興・・・と謳われますが、効果のある施策は、今のところ見られません。

重要なのは地域、自治体が地元の業者(例えば重機を持っている会社だったり、ボランティア、或は現役引退後の60代に仕事を見つけるNPO法人だったり)と連携し、これまでは「お金がかかりすぎペイしないから」とほっておいた分野に目を向けることです。
林道の整備からスタートすることです。
林業を、林業に携わる若者を育てることです。

今やボイラー先進国となっているオーストリア、ドイツですが、実はほんの10年、15前までは日本の実情と同じだったのです。
しかし先に述べたエネルギー供給の不安から、自国にある資源を利用する道を模索し、森林整備、管理からスタートしました。

日本は世界のトップを切って少子高齢化が進み、このままいけば今世紀半ばには1億を割り込みます。
15~65歳の生産年齢人口は2010年の7100万人に対し、4400万に減ります。
人口、とりわけ若い働き手が減っていくのだから、国内市場は縮小し、経済成長は止まります。
その一方、2012年の化石燃料の購入価格は23兆円にもなります。
しかも今後、価格は上がり続ける可能性が高い。せっせと輸出で稼いでも莫大な金が海外に流れてしまいます。
もしこの分を国内で賄い、そのお金が循環すれば、ずいぶん豊かになれるはずです。
自然エネルギーを活用することの意義は、エネルギーセキュリティを高め、経済を活性化させ、環境保全に貢献することですが、実はもっと単純に、海外にお金が流出することが「もったいなく」シンプルに国を豊かにする一番の道だということです。 

生産年齢人口が減るのであれば、生産年齢を引き上げるしかない。
これからは否応なく高齢者も社会参加せざるを得ない状況にあります。
そうした中で、エネルギー事業は若者だけでなく、高齢者にも燃料の補給や設備の維持管理など、様々な形で貢献できます。

多くの先進国では第二次世界大戦後にベビーブームを迎えた後出生率が低下しており、日本は先頭を切っているだけで、いずれ多くの国が人口の減少という共通の問題にぶつかります。
グローバル市場を土俵にした経済発展モデルはいずれ終焉を迎える。
それならば、まずは日本が、エネルギーも自給できる豊かな地域社会の構築に取り組んで世界のモデルになることこそ、日本という国の特徴=海外のいいものを取り入れ、日本の市場にマッチさせ、本家を超え、独自の文化を築くこと=ではないでしょうか。

勿論様々な分野で日本とオーストリアやドイツは違い、簡単にはいきません。
でも誰かが声をあげ、始めなければ、10年後の新しい光景を目にすることは永久にないのです。
そして今のところヨーロッパのバイオマス先進国のボイラーが技術やサイズを含めたデザイン性で最先端をいっています。 

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木質バイオマスボイラーの詳細は、下記の事項をご参照ください。
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